TPMとは

Trusted Computing Group(TCG)は、コンピュータ・システム(プラットフォーム)におけるコンピューティング環境のセキュリティ強化を目的としている非営利団体です。TCGは2003年の春に組織されましたが、その前身であるTrusted Computing Platform Alliance(TCPA)によって提案された仕様を採用しています。

TCG設立の背景

・1990年代よりインターネットの普及によるネットワーク環境から脅威の増大
・ハードウェア、ソフトウェアともにセキュリティ意識がない設計
・米国大統領評議委員会の勧告よりコンピュータのセキュリティ対応
このような経緯から、コンピュータシステムのセキュリティをハードウェアとソフトウェアを使用して実現をすることでした。

TCGはTPM2.0を2014年に発表し、2015年6月25日にTPM2.0 Library Specification として、国際標準ISO/IEC 11889:2015として承認されました。

TCG技術の特長

①コンピュータシステム(プラットフォーム)へ信頼の基点(roots of trust)の採用により安全な環境での各種動作の実現
②暗号化に重要な秘密鍵(Private Key)を安全に守る

以下はTPM2.0の概要になります。

注意:TPM1.2については個別にお問い合わせください。

TCGが提供するTPM2.0の基本技術

  1. TPM1.2とTPM2.0の違いについて
  2. 信頼の基点(Root of Trust)の重要性
  3. TPM2.0チップの基本構成
  4. 階層
  5. 鍵について
  6. 復号/暗号化セッションの重要性
  7. TPM2.0を使用したソフトウェア開発
  8. Q&A